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αGEL ソリューション 振動制御

耐久性を保ちながら、柔らかさとダンピング特性を最適に設計することで、ゴムでは不可能な優れた防振性能を実現。
微細な電子部品から大型機器まで、低周波数域から高周波数域まで適応できます。
αGELにしか出来ない振動制御ソリューションを提案します。

特長

●優れたダンピング特性
ダンピング特性(損失係数(tanδ)など)に優れ、柔らかくたわみ易いため、高い振動制御効果を発揮します。
●シリコーン製の防振材
柔らかさと耐久性を両立させたリコーン製の防振材のため、圧縮永久歪に優れ、幅広い使用温度範囲(-40℃~200℃)で、長期的に安定した性能を発揮します。
●低周波数域、超低荷重への対応
微細な超軽量機器から大型機械まで幅広い荷重範囲に対応が可能です。低周波数域の振動にも効果を発揮し、幅広い周波数範囲に対応が可能です。
●防振構造・ダンピング特性の設計
磨き上げてきた独自の技術をいかし、形状や硬度、ダンピング特性のカスタマイズ対応が可能。要望に合わせた防振材・制振材の最適な選定・提案も可能です。

構造例・使用例

振動源と被振動対象物の間に使用することにより、振動伝達を低減し、被振動対象物の保護、騒音低減などの効果があります。

外部からの振動を防振
内部からの振動を防振

メカニズム

防振とは
振動に伴う不具合を低減するために振動の伝達を低減する方法が「防振」となります。モーターやポンプなどの振動が発生する機器を防振対策することにより、周辺設備への振動伝達を低減し、周辺環境の振動レベルや振動に伴う騒音を低減することで環境の改善を図ることが可能となります。また反対に、振動の影響を受けやすい機器などに対して、周辺環境の振動を低減するときにも「防振」が有効になりますが、この場合は「除振」と呼び区別されることもあります。
防振(振動絶縁)の原理
振動を発生する機器を弾性体で支持する構造とした場合、周辺設備に伝わる振動は下記の通りとなります。(図A参照)
  • τ:振動伝達率
  • F:周辺設備に伝わった振動レベル
  • F0:振動を発生する機器の振動レベル
  • f:振動を発生する機器の振動数
  • f0:弾性支持した機器の固有振動数
f/f0を振動数比とよび、振動数比と伝達率は図Bのようになり、また振動数比と防振効果の関係は図Cのようになります。
より広い周波数帯で防振効果を得るためには、固有振動数f0を低くすることが重要です。固有振動数f0(Hz)については、下記の式で表すことが出来、弾性支持する素材を柔らかくするか振動を発生する機器の重量を重くすることでf0を低くすることが出来ます。(図D参照)
k:弾性支持する素材のばね定数(N/m)
m:振動を発生する機器(弾性支持する機器)の重量(kg)
制振とは
振動を低減するためには防振(振動絶縁)が有効ですが、実際の使用条件においてはどうしても防振材が設置できない場合などがあります。この場合、振動エネルギーを熱エネルギーに変換し、振動を抑制する技術を「制振」と呼びます。減衰性と弾性を併せ持つ材料のことを「粘弾性体」と呼び、粘弾性体の減衰性の大きさを「損失係数(tanδ)」で表すことが出来ます。この損失係数(tanδ)が大きい素材の方が、制振効果が高いとされます。(図E参照)

防振設計支援サービス

防振のプロフェッショナルだから可能にする
確かな設計アプローチがここにあります。
αGELは、これまでに蓄積してきた豊富な知識と経験に基づくノウハウ、そして新たな素材を生み出すことのできる柔軟な発想力と技術力によって、製品の品質確保や耐久性の向上に欠かせない防振設計プロセスをトータルにサポート。高性能、高品質な製品化の実現、さらに開発コストの削減に貢献するなど、価値あるソリューションを提供します。

防振設計支援サービス詳細はこちらをご覧ください

主な用途

エレクトロニクス&
インダストリー

製品・サービス情報

マウントタイプ
(インシュレーター)
簡易的な構造で対象物を支え、振動を絶縁することが出来る防振材です。
品 名 仕 様 対応荷重域
θタイプ 両端おねじ 低荷重
MNタイプ 両端おねじ 中荷重
θ-TWタイプ 両端おねじ 高荷重
BGタイプ 両端おねじ
バネ複合
低荷重
SFタイプ 上部おねじ
下部プレート
低〜中荷重
SF(ゴム被覆)
タイプ
上部おねじ
下部プレート
ゴム被覆
高荷重

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ブッシュタイプ
(ゲルブッシュ)
ネジ止め部分に取り付けることが出来る防振材です。
品 名 適正荷重(kg/4点)
S 0.2~0.75
A-1/A-2 0.5~4
B-1/B-2 4~32

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シート状(SNシート)
対象物の下に敷くだけで、簡単に設置することが出来るシート状の防振材です。
品 名 適正荷重(kg/4点)
SN-2(黄色) 0.5~2
SN-5(緑色) 2~5
SN-15(オレンジ色) 5~15
SN-50(青色) 15~50

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UV硬化ゲル(CIPD)
液体状からUV照射で硬化するタイプのCIPD(Cured-In-Place-Damper)と呼ばれているシリコーン製の制振材です。
品 名 複素弾性率:G*(10Hz/Pa)
UV硬化ゲル(CIPD) 2,700~24,500

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防振設計支援サービス
防振設計の開発パートナーとして、防振シミュレーション、材料・構造設計、振動・性能評価などをトータルにサポートします。
概 要 詳細
防振シミュレーション 構造・機構解析
材料・構造設計 硬度・形状・設置箇所の最適化
振動・性能評価 周波数・ダンピング測定

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衝撃吸収 放熱(熱対策) オプティカルボンディング 触感表現 防水・防塵