私たちの胸には、ひとつの思いが強く刻みこまれています。
αGELという柔らかな素材を通して、暮らしをもっと豊かにふくらませること。
さまざまに手を取りあいながら、思い描くその姿を確かな形にしていくことです。
それは、αGELという素材が、まだ未知の可能性を秘めているから。
私たちの中に、αGELの多彩な能力を活かすための発想と、
磨き上げてきた独自の技術があるからこそ挑戦していけると考えています。
常識のさらに上を。限界のもっともっと先へ。
いまを超える新たな扉を開こうとする時、αGELが確かな鍵となるために、
そして、その向こう側に笑顔あふれる未来がひろがることを、私たちは今日も夢見ています。

独創の柔軟素材が
世界の暮らしを変えていく

一人の開発者が熱にうなされたことから奇跡が起きた

αGEL（アルファゲル）はタイカが独自に開発した、非常に柔らかいゲル状素材です。誕生のきっかけは、1980年代のはじめ、新しい衝撃吸収材の開発に取り組み、その激務のために疲れていた開発者の頭に溶けた熱さまし用の冷却まくらが当たったことでした。それをヒントに、身の回りにあるゲル状のものを手当たりしだい集め、一つひとつの分子構造を解析し、試行錯誤を重ねることでやっと製品として完成したのです。高さ18mから生卵を落としても割れない驚異の衝撃吸収力は新聞でも紹介され、総合スポーツ用品メーカーの「アシックス」の目にとまりました。新しいスポーツシューズの衝撃吸収材の開発に共同で取り組み、1986年にαGELは当時のアシックス様の国内モデル「フリークスα」、海外モデル「GT-Ⅱ」に採用されました。以来、30年以上に渡り、αGELはアシックス様のさまざまなシューズに採用されています。

暮らしのそばに、そして未来へと夢はつながっていく

αGELの用途はスポーツシューズだけにとどまりません。優れた衝撃吸収性はもちろん、防振・制振、放熱（熱対策）、オプティカルボンディング、防水・防塵といった多様な性能を発揮します。αGELはそれぞれの特性を活かして、自動車、産業機器、エレクトロニクス製品、介護福祉用品などの私たちの暮らしの中に幅広く採用されています。また、未知の可能性を秘めたユニークな素材として、新しい分野での活用も大いに期待されています。注目のAIやIoT、さらには宇宙開発といった先端技術にも応用されています。ミクロの世界から未来の広大なフィールドにまで、αGELの可能性は今後もますます広がっていきます。