製造業はあくまで手段。
求められることに挑戦する。
「日本のために、お前はなにができるんだ?」
幼い頃、軍人だった祖父から言われ続けた言葉です。経営者となったいま、その言葉の意味を身に染みて理解できるようになりました。人は「自分のため」では限界がある。自分の想いが他の誰かに向いた時、新たな発想やエネルギーを生み、それが新しいビジネスへと変わっていきます。例えばタイカは2019年、カンボジアでうどん屋を開業することになりました。素材メーカーが飲食ビジネスをするというのは、一般的なセオリーでは想像もできないはずです。カンボジアには私たちの工場があり、そこで働く現地の仲間たちがいます。彼らの未来を考えたとき、私たちにできることは他にないのか。さらなる雇用を創出することで、お世話になった仲間たちに恩返しがしたい。そんな想いから、このプロジェクトが動き始めました。製造業ではなく、求められることに挑むこと。それが私たちの考える、新しいメーカーの在るべき姿です。