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技術用語集
熱抵抗
【熱抵抗】
熱抵抗には、熱伝導抵抗,対流による熱抵抗,放射による熱抵抗,接触熱抵抗など様々な種類がありますが、放熱材の評価や放熱試験によく使われるのはこれらのうちの熱伝導抵抗で、これを単に熱抵抗と呼びます。
熱抵抗とは、物体に熱を与えた時におこる熱移動において、熱の流れにくさを表す係数で、単位は(K/W) or (℃/W)で表します。図Bのように放熱材をCPUなどの発熱体とヒートシンクなどの放熱体に挟んだとき、発熱体に電力(W)すなわち熱量を与えると、放熱材の両端(発熱体側と放熱体側)で温度差が生じます。この温度差を電力で割った値が熱抵抗になります。
つまり
熱抵抗 (℃/W) =温度差 (℃) ÷熱源の熱量 (W)
となります。 放熱材の両端で温度差が小さいほどよく熱を伝えていることになりますので、放熱効果は高いといえます。つまり放熱材としては熱抵抗が小さいものが望まれます。 熱抵抗は物質固有の値(物性値)ではありませんので、同じ材料でも使用環境,使用条件によって値が異なります。つまり、熱抵抗といった場合には、放熱材料のセッティングの状態,材料の熱伝導率,材料厚み,材料面積等の様々な条件を総合した放熱特性を表す値といえます。
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