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技術用語集
熱硬化とUV硬化
【熱硬化とUV硬化】
塗料やインキなど、液体の高分子やその溶液を塗布して硬い膜を作る場合に、熱で乾燥して架橋・硬化させる方法(熱硬化)と紫外線(UV、可視光よりも波長が短くエネルギーが大きいので化学反応を起こしやすい)を当てて硬化・架橋反応を起こす方法(UV硬化)に大別されます。
UV硬化の利点としては
- ・紫外線を当てない限り安定しているので、使用期限(ポットライフ)の問題がない。
- ・短期間で硬化するので作業時間が短縮でき、基板などに与えるダメージが小さくできる。
- ・小さなUV照射装置があれば良く、加熱乾燥炉が不要。
- ・有機溶媒を含まないタイプが多いため、作業が安全で環境への影響が小さい。
などが挙げられます。
一方、短所としては
- ・厚くて着色した膜は内部まで紫外線が入りにくい。
- ・ラジカル重合タイプは酸素で、カチオン重合タイプは水によって重合が阻害される。
などがあります。
日本の伝統的な塗料である漆(うるし)は乾燥とともに架橋反応が進むため、熱硬化型の塗料です。熱硬化の塗料に似ていますが、溶媒に溶かしたポリマー塗料・乾燥して硬化反応を起こさずに硬い皮膜を作るものは「ラッカー塗料」と言います。
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