1. TOP
  2. サポート・お問い合わせ
  3. 技術用語集
  4. ダイラタンシー

技術用語集 ダイラタンシー

【ダイラタンシー】

水と片栗粉(またはコーンスターチ)を1:1で混合した液体は、強く握ると硬くなりますが、机の上に置いておくと液体のように流れます。こうした性質をダイラタンシーと呼び、これは、非ニュートン流体の一種です。つまりダイラタンシーを持つ物体は速い外力に対しては固体のように応答し、ゆっくりした外力に対しては液体のようにふるまいます。
高速な外力に対して硬くなることから、急な衝撃に対しては強いと考えられ、これを防弾ベストなどに利用する試みもあります。
もともとdilatantは“膨張する”という意味で、粉体を分散した液体に圧力をかけると膨張するという、一見奇妙な現象に由来しています。濡れた砂浜を歩くと、体重をかけた部分が乾いたように見えることがありますが、これは圧力をかけたことで膨張して砂粒の間の空隙が増し、表面の水が吸い込まれたことによります。

カスタム対応について
お客様のご要望に応じた開発も承っておりますので、ぜひご相談ください。