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技術用語集
エチレン・プロピレンゴム(EPDM)
【エチレン・プロピレンゴム(EPDM)】
汎用のプラスチック原料であるエチレンとプロピレンを共重合させることで得られる合成ゴムです。ASTM(アメリカ材料試験協会)による略号ではEPM。
エチレンもプロピレンもそれぞれ単独ではプラスチックですが、共重合させることで構造が不均一化してゴムとしての性質を示すようになります。
EPMは過酸化物によるラジカル的な架橋も可能ですが、二重結合を含む第三成分を共重合させることで架橋を可能にしたエチレンプロピレンジエンゴムもあります(略号EPDM またはEPT)。重合方法は配位イオン重合。
エチレンプロピレンゴムは加水分解する部分がないため耐水性に優ています。また、ポリマーの主鎖に、天然ゴムにあるような二重結合がないために分解しにくく、このため耐オゾン性などが優れています。
主原料がエチレンとプロピレンであることから比較的安価であり、かつ汎用のプラスチックであるポリプロピレンと混合することが容易なため、自動車のバンパーにブレンドして耐衝撃性を上げる、などの用途に大量に使われています。絶縁性もよいので電線被覆材料にも向いています。 欠点としては耐油性が非常に弱いことがあげられます。
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