新しい意匠の開発や、製品として求められる厳しい品質、性能を確保するために、研究開発、生産技術部門を設置。デザインチームと緊密に連携をはかりながら広く情報を収集し、専門的な視点で分析を行っています。取得したデータ、工法の有効性は自社工場でダイレクトに検証。製品のテスト段階から量産化に至るまで、一貫体制で管理できる仕組みを備えています。
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ベストの材料を探る - 素材、顔料、印刷技術などに関する学術的な側面を探る基礎研究、さらに理論が実際に製品に結びつくかどうかを検証する応用研究などが、研究員たちによって絶えず行われています。また現場レベルでは、品質を保ちながら生産を円滑に進めるための工法開発についても細かく研究。卓越した品質、性能を実現するために各分野のエキスパートが力を合わせて探求が続けられています。
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生産安定性を高めていく - 長期間に渡る研究や工法の検証、試作品の開発などをデザインと並行しながら実行。幾度もテストを繰り返し、改良を加えていくことでお客様が求める質へと高めています。同時に、均質化した製品を量産するための生産ラインを確保するため、工場や製造機器の策定なども綿密に計画していきます。
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新たなヒントを見つけだす - めまぐるしく進化する素材、技術、工法に柔軟に対応し、常に新しく確かなものを提案できるよう、日々、情報のアンテナを張り巡らせています。印刷に関する国内外の最新情報はもちろん、他業種との交流や教育機関との連携、展示会などの視察など、積極的なフィールドワークによって次の意匠開発に役立てています。
- 水圧転写のしくみ
- 水圧転写とは絵柄を印刷した特殊なフィルムを水面に浮かべ、水圧を利用して材料に絵柄を転写し、乾燥させてコーティングするものです。複雑な3次元形状への印刷や、大型の素材にも対応可能な点がメリットとしてあげられます。タイカでは転写後の処理の違いによって、異なる質感、多彩な表情を生み出しています。
- 優れた追従性
- 水圧転写の有利な点としては、まず素材への追従性の高さがあげられます。水圧を利用して転写するため、複雑な形状や凹凸のある素材に対してもムラなく均質に印刷することが可能です。また、1m程の長尺部品にも対応し、製品ごとに条件を設定することで安定した品質を確保しながら量産化をはかることができます。
- 高い意匠自由度
- 水圧転写は、層によって質感や色合いが構成されているため、構成要素を調整することによって意匠に高い自由度が生まれます。例えば、隠蔽性を有するインクと無いインクを使い分けることにより下地層を生かした意匠に。下地にメタリック素材を使用すれば多彩な高輝度意匠が誕生します。さらに、表面の保護層となるトップコーティングにおいても、艶のコントロール、カラークリア、特別な機能を与えることなどができます。
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4つの素材表現
独自の手法で意匠表現の可能性を追求。
身近に存在するさまざまな製品に新たな価値を加えます。
- 水圧転写によって最初に開発した製品で、これまでに数多くの実績を積み上げてきました。トップコートを施すことに
より、表面にフルグロスやカラークリア、ソフトフィールな意匠表現を可能とします。
- 従来よりもさらに高精細で、エフェクトを加えることを可能としました。
素材の持つ表情をデザインによって魅力的に引き出すことができます。
また、高輝度顔料を加えることによって、素材の個性や付加価値を高めることが可能です。
- 環境に配慮した塗装レスの工法。CO2の排出量を減少させ、有機溶剤の使用量も大幅に低減させました。
環境に優しいだけではなく、意匠面においても艶差による立体感やテクスチャー表現が可能になり、
視覚的にも触覚的にもリアルを追求することが可能です。