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技術用語集 ブチルゴム

【ブチルゴム】

ブチルゴムは主成分がイソブテン(イソブチレン)からなる非常にユニークなゴムです。

-100C近くの低温で塩化アルミニウムなどを用いてイソブテンをカチオン重合して作られます。通常は少量(5%以下)のイソプレンを共重合させることによって二重結合を導入し、加硫(架橋)を可能にしています。
ASTM(アメリカ材料試験協会)による略号はIIR。

工業的にカチオン重合が用いられることはほとんどありません。
ブチルゴムの最大の特徴は、窒素や酸素などの気体の透過性が汎用のゴムの1/10以下、ときわめて低いことです。この性質によってタイヤのチューブ、インナーライナーなどの用途には欠かせません。
また、通常のゴムは衝撃を与えるとよく弾みますが、ブチルゴムは反発性が少なく、代わりに優れた衝撃吸収性を持ちます。このため、振動防止用途に使われています。
また、主鎖に二重結合がないことから、化学的に安定で、オゾンや紫外線に対しても良好な耐久性を示します。
ブチルゴムの弱点としては金属との接着が弱いことがあげられますが、これを改良するためにハロゲン化した塩素化ブチルゴム(CIIR)と臭素化ブチルゴム(BIIR)があります。

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