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技術用語集 透磁率

【透磁率】

透磁率とは材料の磁束の通りやすさ (磁化のしやすさ) のことをいい、電磁波吸収用途においては、磁気吸収性を評価する一つの基準となります。
物質が磁気の作用する空間 (磁界) に置かれると、多かれ少なかれ磁気を帯びて磁石となります。このとき、磁界の強さを強めると物質中の磁束密度 (磁石としての強さを表す) も比例して大きくなりますが、この際の変化率のことを透磁率といいます。透磁率が高いと磁束密度が大きくなる、すなわち物質中を通る磁束が増えて磁石としての強さが増します。
一般的には、透磁率より比透磁率 (物質の透磁率と真空の透磁率との比) がよく用いられています。アルミニウムなどの比透磁率が低いものは、物質中に磁束がほとんど通らず簡単に突き抜けてしまうため磁気の吸収率が低くなります。これに対してフェライトなどの比透磁率が高いものは、物質中に磁束が通りやすいため磁気の吸収率が高くなります。

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