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技術用語集 チキソトロピー

【チキソトロピー】

もともとは固体のように見えるのに、かき混ぜたり振ったりするなどのせん断応力を与え続けると粘度が低下して液状になり、応力を除くと徐々に粘度が回復して元に戻るという性質をチキソトロピーと言います。日本語では揺変性(ようへんせい)。

たとえばペンキは、かき混ぜて塗るときには粘度が低くて作業性が良好で、壁に塗った後はすぐに粘度が上がって下に流れないようになっています。これはペンキにチキソトロピーの性質を持たせているからです。
自然界にもチキソトロピーの例は多く、ある種の粘土は水を含むとチキソトロピーを示します。手足を動かせば動かすほど粘度が下がって沈んでしまう底なし沼がこれです。
チキソトロピーは時間依存性があって、一定の応力を受け続けると粘度が低下し、応力を除くと徐々に粘度が回復していくものを指します。
強いせん断応力を受けると粘度が下がる性質を擬塑性といいます。これは厳密にはチキソトロピーとは異なりますが、塗料やペーストの化学工業の現場ではこちらも含めて広くチキソトロピーまたはチキソ性と呼んでしまうことが多いようです。

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