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技術用語集 体積抵抗率

【体積抵抗率】

体積抵抗率は、単位体積あたりの電気抵抗値のことをいいます。つまり、図Cに示すように、1m3の立方体の互いに向かい合う2面間の抵抗値のことで、単位は(Ω・m)で表されます。その他に(Ω・cm)を使うこともありますが、これは1m3ではなく1cm3の立方体での抵抗値を表しますので1Ω・m =100Ω・cmとなります。
材料全体の抵抗値は体積抵抗率に長さを掛けて断面積で割ると求められます。体積抵抗率は物質固有の値 (物性値) ですので、同じ寸法で比較した場合には体積抵抗率の大きな物質が抵抗値も大きいということになります。つまり、絶縁材料としては体積抵抗率の大きいものが望まれます。
抵抗率の大小で絶縁体、半導体、導体と分けることができます。数値が大きな材料から

絶縁体>半導体>導体

となります。
体積抵抗率は物質固有の値ではありますが、温度によって変化します。導体である金属の体積抵抗率は、温度の上昇と共に大きくなりますが、半導体や絶縁体は逆に温度の増加に伴い小さくなる傾向があります(図2)。

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