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技術用語集 シリコンとシリコーンについて

【シリコンとシリコーンについて】

シリコン(silicon)はケイ素、原子番号14番の元素(Si)で、高純度のものは半導体材料として非常に重要です。ケイ素は地球上では非常に豊富な元素で、主に酸素との化合物である二酸化ケイ素(シリカ、SiO2)として存在します。
シリコーン(silicone、最後にeがつく)は元素であるケイ素(silicon)とは全くことなり、3のような構造を持つポリマーです。
研究社新英和中辞典によればシリコン(silicon)の発音は sílɪk(ə)n。一方、シリコーン(Silicone)の発音は síləkòʊn。
シリコーン(Silicone)の命名は19世紀末から20世紀前半にかけてケイ素化学の基礎を作った英国のキッピング(Frederic Stanley Kipping 1863-1949)によります。 キッピングは有機化合物のケトン(ketone、1)に対応するケイ素化合物(2)を作ることを目標とし、これを(Silicoketoneを縮めて)siliconeと呼びました。

ところが実際には、何度試みても目指す2はできず、3のような化合物ができてしまうため、キッピングが生成したオイル状の3を失意のうちに捨てていたと言われています。
その後米国で、有機ケイ素化合物の大量生産の方法が確立し、第二次世界大戦がはじまって高性能のゴムや樹脂が必要になったこともあり、優れた性質を持つ3の構造のシリコーンポリマーは急速に発展しました。
シリコーンは、オイル、ゲル、ゴム、樹脂状などさまざまな形状、性質のものがあり、潤滑油、シーリング剤、食器などさまざまな用途に使われています。シリコーンポリマーは耐寒性、耐熱性、耐候性、絶縁性、緩衝性、生体への安全性など優れた性質を持ちます。

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